京都・壬生「麺逢 KATAJIKENAI」は至高！ 地鶏の醤油そばと本気のテリーヌ

京都の奥深さを知る、進化系ラーメンと絶品コース料理

歴史と文化が息づく街、京都。その中で、ただのラーメン店という枠を超越した、美食家たちを唸らせる新しいスポットをご紹介します。京都市中京区壬生森町にひっそりと佇む「麺逢 KATAJIKENAI（かたじけない）」。ここは、王道であるラーメンの完成度はもちろん、フレンチの技法を取り入れた独創的な一品料理の数々が話題を呼んでいる、まさに“進化系麺料理店”です。

ラーメンというカジュアルな食べ物を、手間暇を惜しまない洗練された料理へと昇華させた店主の情熱と探求心。好奇心旺盛な大人を満足させる、その奥深い魅力に迫ります。

誰もが驚く「麺逢 KATAJIKENAI」の基本情報

知る人ぞ知る、という表現がぴったりの場所にありますが、一度足を踏み入れれば、その実力の高さに誰もが「参りました」となるはず。

店舗名: 麺逢 KATAJIKENAI
住所: 〒604-8862 京都府京都市中京区壬生森町５６−１０
ウェブサイト: https://www.instagram.com/katajikenai_kyoto
営業時間・定休日: ご訪問前に公式Instagramで確認することをおすすめします。

実食レビュー：一杯の丼に込められた哲学

お店の哲学が最も凝縮されているのが、看板メニューである「地鶏の醤油そば」です。シンプルに見えるからこそ、素材と技術の差が明確に出るこの一杯。

究極の引き算と足し算が生んだ「地鶏の醤油そば」

まず、透明感あふれるスープをひと口。その瞬間、五臓六腑に染み渡るような、深く澄み切った地鶏の旨味が駆け抜けます。このスープは、雑味を極限まで取り除いた「清湯（ちんたん）」でありながら、比内地鶏や京地鶏といった厳選された地鶏のエキスが凝縮されているため、非常に芳醇。醤油のキレと香りが、全体の輪郭をくっきりと際立たせています。

麺は、スープとの一体感を計算し尽くされた、のどごしの良いストレート細麺。適度なコシと小麦の香りが、繊細なスープをしっかりと持ち上げています。

そしてトッピング。低温調理されたチャーシューは、肉本来の旨味を閉じ込め、しっとりとした食感。ネギや三つ葉の青味が、全体の風味をリフレッシュしてくれます。この完璧なバランス感は、もはや芸術の域。

驚きと感動の連続！サイドメニューはコース料理の趣

「KATAJIKENAI」の真髄は、ラーメンに留まりません。まるで名店フレンチのようなセンスと技が光る一品料理が、食通たちの間で密かに話題となっているのです。

🌿「彩り野菜と見出汁のテリーヌ」の洗練

まず、見た目の美しさにため息が出ます。様々な季節の彩り豊かな野菜が、**「見出汁（みだし）」**と呼ばれる、和風のコンソメのような出汁で丁寧に固められたテリーヌ。

口に運ぶと、まず感じるのはテリーヌの滑らかな口溶け。出汁の旨味と、野菜ごとの異なる歯ごたえと甘みが、上品に調和します。これは、アミューズやオードブルとして提供されても何ら遜色のない、完成度の高い一皿。和とフレンチが見事に融合した、店主の高い教養を感じさせるメニューです。

🍮締めに選ぶべきは「比内地鶏のプリン」

食後のデザートにも、一切の妥協はありません。濃厚な旨味を持つ比内地鶏の卵を贅沢に使った「比内地鶏のプリン」。

スプーンを入れると、そのなめらかさに驚きます。口の中でとろけるような舌触りとともに、鶏卵の持つ深いコクと、ほのかな甘さが広がります。カラメルソースのほろ苦さが全体の味わいを引き締め、食後の満足感を最高潮に高めてくれます。まるで、高級な懐石料理の最後に出てくるような、奥ゆかしい極上の一品です。